どうもアサヒです。
あなたは文章がうまく書けなくて、困っていませんか?
僕にもこんな悩みがあります。
- 言いたいことはあるのにうまく伝えられない
- どこから書き始めればいいのかわからない
- 言い回しに悩んでなかなか書き終わらない
こんな悩みを解決できる、一冊の本を紹介します。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
(以下、「新しい文章力の教室」)
下ごしらえさえ、おっくうがらずにしておけば、文章を書くことにセンスも魔法も必要ありません。
新しい文章力の教室
新しい文章力の教室を読めば、書ける人が身に付けている基本を、誰でも実践できる77項目を通して学ぶことができます。
今回は、こちらの本を紹介します。
新しい文章力の教室とは
著者は、唐木元氏です
1997年東京都生まれ、株式会社ナターシャ取締役。大学在学中よりライターとして働き始める。卒業後は事務所「テキストとアイデア」を開設、雑誌を中心に執筆・編集の現場に従事した。2004年より編集長として、ライブドア・パブリッシング、幻冬舎、KI&Company(ジーノ編集部)と3つの出版社に勤務。2008年、株式会社ナターシャに参加し、編集長として「コミックナタリー」「おやつナタリー(終了)」「ナタリーストア」を立ち上げた。
新しい文章力の教室
この本は、ニュースサイト「ナタリー」で7年にわたり編集長を務め、新人研修行ってきた著者が、社内で「唐木ゼミ」と呼ばれる新人社員向けのトレーニングをベースにしたものです。
書きたいことがあるけど、どう書いたらいいかわからない
いくら書けないと言っても、一文字も打てないわけではありません。
書けないの実情は、
- 遅い
- まとまらない
- 伝わらない
のどれか、もしくは3つともです。
この苦手意識を克服するポイントは、すべて書く前の準備に宿っています。
この本を読めば、書ける人にとっては当たり前すぎて誰も説明してくれない基本を、誰でも順を追って77項目で身に付けられるようになります。
新しい文章力の教室を読んで、特に勉強になったことを、3つ紹介していきます。
良い文章とは完読される文章である
いい文章って何だろう?
この本では、良い文章をこう定義しています。
良い文章とは完読される文章である
では、最後まで読まれない文章とは何でしょうか?
- 文章がわかりづらい
- 間違いだらけ
- 自分の役に立たない
このような文章は、最後まで読まれないでしょう。
僕もページを戻って、他のページを探しに行きます。
こうならないためにも、目標を掲げて文章力を磨く必要があります。
そのための目標が、完読です。
さらにわかりやすくこの本では、完読される文章とは、おいしく完食されるラーメンと例えています。
たしかに、おいしいラーメンはスープの最後の1滴まで飲み干したくなります。
最後の1滴まで飲み干せるような文章、すなわち、最初から最後まで全部を読んでもらえる文章を書く。
そんな文章を、僕も書けるようになりたいです。
悩まず書くために「プラモデル」を用意する
いきなり紙粘土を渡されて、「これでガンダムを作ってください」と言われたら、あなたはどうしますか?
作れる方もいるかもしれません。
僕には作れません。
ガンダムのような形を作ることはできても、これが「ガンダムだ」と認識はしてもらえないでしょう。
しかし、これがプラモデルならどうでしょうか?
プラモデルには、箱絵・組立説明書・パーツがあります。
箱絵で完成イメージを確認して、組立説明書の指示通りにパーツを組み立てる。
この方法であれば誰でもガンダムを作ることができます。
作文に置き換えてみましょう。
- 箱絵 = テーマ
- 組立説明書 = 順番・軽重
- パーツ = 要素
文章を書く前に、まずテーマを決める。
順番(どれから話すか)・軽重(どれくらい話すか)を決める。
要素(調べた内容や書きたいこと)を最初に決めた2つに沿って書いていく。
これで作文という行為が、プラモデルと同じように組み立てるだけになります。
僕もプラモデルは作っているので、この例えはとても分かりやすかったです。
普段からこのような書き方をしてはいましたが、作文をプラモ化すると表現することで、はっきりとイメージができるようになりました。
文章は意味・字面・語呂の3つの見地で読み返す
よく料理は目と耳で味わうと言いますが、文章も同じです。
書かれている内容だけではなく、見た目のイメージやリズムを感じながら、脳で意味をとらえています。
完読を目指すためには、意味は脳、字面は目、語呂は耳、と複数の感覚器を使って、立体的にスキルを磨く必要があります。
まずは、黙読しながら内容のチェックです。
- 誤字脱字や事実誤認はないか
- テーマと内容がかみ合っているか
- 表現や文法が適切か
同じく黙読で、文章のビジュアル(字面)をチェックします。
- 同じ文字の連続
- 別の単語に見間違えてしまう箇所
- 意味に問題はなくても字面的に違和感を覚えるポイント
多くの場合、別の言葉に置き換えたり並べ替えたりするこで解決します。
また、漢字の割合が多いと黒く難解に、逆にひらがなやカタカナが続くと白く間が抜けて見えるので、ほどよいグレーを目指しましょう。
世の中の多くの人は、黙って読んでいるように見えても、頭の中では音声に変換して再生しています。
黙読したあと、今度は音読して語呂を確かめます。
- リズムの良さ
- 同じ音韻の繰り返し
- 発音しづらい語句が続く
音読してつまずくパートが出てきたら、他の言葉に言い換えられないか考えましょう。
僕も黙読しながら内容のチェックはしていましたが、音読まではしていませんでした。
たしかに、読んでいてリズムのいい文章は、スラスラと読めますよね。
最後に
新しい文章力の教室について、紹介してきました。
- 言いたいことはあるのにうまく伝えられない
- どこから書き始めればいいのかわからない
- 言い回しに悩んでなかなか書き終わらない
こんな悩みを解決したい方は、新しい文章力の教室を読んでみてください。
書ける人が身に付けている基本を、誰でも実践できる77項目を通して学ぶことができます。
本書を読んで、文章力向上を目指しましょう!
余談
書評4回目です。
実はこの記事を書く前にもう1冊読んでいるので、5冊も本を読んでいます。
読むスピードも上がってきて、読書が楽しくなってきました。
次も書評にしようか迷っています。
今回プラモデルの話が出たので、少し前に買ってまだ作っていないプラモデルの話でもしようかな。
今は3連休の真ん中です。
うまくいけば、明日も記事が更新できるかもしれません。
では、また次回。
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